こんにちは!東京で個別指導の学習塾を運営しているSEED進学会の小泉です。
この記事では、東京都八王子市にある翔陽高校の偏差値や入試対策についてご紹介します。翔陽高校は都内に23校ある単位制の高校の1つであり、進路希望に合わせた幅広い学習が可能な高校となっております。特に国際社会で活躍できる人材育成に力を入れており、英語4技能の育成及び海外交流会や海外修学旅行等の機会を活用し国際交流を推進しています。
翔陽高校の偏差値と合格点の目安

翔陽高校の偏差値と合格点の目安は以下の通りです。
普通科
- 偏差値:58
- 合格点(1020点満点):670点※
- 合格点(学力検査500点満点):360点※
※上記の数字は、合格者の点数を基にしたB判定相当(合格率60%~80%)の点数となります。年度により変動しますので、目安としてご覧ください。
翔陽高校の進路実績
2023 | |
---|---|
国公立 | 5 |
私立 | 143 |
専門大学 | 24 |
短期大学 | 0 |
就職 | 4 |
私立大学への進学が最も多くの割合を締めます。国公立大学では、東京都立大学へ毎年合格者を輩出しております。私立大学では、法政大学や中央大学を中心にGMARCHへの合格者も多く、早慶への合格者も出ております。
翔陽高校の入試情報
推薦に基づく選抜方法
一般推薦
配点
調査表 | 作文 | 個人面接 | 計 |
500点 | 300点 | 200点 | 1000点 |
作文
◆評価観点
・正しい日本語を使って文章を書く力
・出題テーマに対する思考力、表現力
◆過去の作文テーマ
・2024年度
翔陽高校には体育祭、合唱祭、文化祭の三大祭と呼ばれる学校行事があります。あなたが、いずれかの学校行事のリーダーとして選ばれた場合、クラスの団結力を高め、行事を活性化させるために、クラスへどのような具体的な働きかけを行いますか。また、その働きかけを行う際にどのような点に気を付けますか。中学校での自身の学校行事等の経験も踏まえて述べなさい。(500字以上-600字以内)
・2023年度
あなたがクラスの国際交流委員になった際、どのように留学生を迎える準備をするか。また、日本の文化の魅力を留学生にどのように伝えるか。留学生と共に過ごす上で気を付ける点を含め、あなたの考えを具体的に述べる。(500字以上-600字以内)
・2022年度
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会では基本理念の一つに「多様性と調和」が挙げられ、「人種、肌の色、性別、性的指向、言語、宗教、政治、障がいの有無など、あらゆる面での違いを肯定し、自然に受け入れ、互いに認め合うことで社会は進歩」するとされている。こうした理想の共生社会を実現させるために、実例を交えた課題と解決策を挙げ、その解決に向けて高校入学後、あなたができることを具体的に述べなさい。(500字以上-600字以内)
個人面接
◆検査内容
・志望動機
・学習への意欲
・特別活動・部活動への意欲、成果
・規範意識・生活態度
・コミュニケーション能力
・思考力・判断力
学力検査に基づく選抜方法
学力検査
検査日:2026年2月20日(金)
選抜方法
項目 | 満点 |
---|---|
学力調査 | 700点 |
調査書 | 300点 |
ESATーJ | 20点 |
計 | 1020点 |
※調査書は5段階評定を用い、学力検査を行わない教科の評定は2倍
応募倍率
2025年募集人数
普通科
学力検査:188名
推薦:48名
倍率
年度 | 推薦 | 学力検査 |
---|---|---|
2024 | 1.48 | 1.04 |
2023 | 1.83 | 1.04 |
2022 | 2.06 | 1.18 |
参考:https://www.metro.ed.jp/shoyo-h/
以上が入試の詳細となります。
推薦に基づく選抜は、調査書だけで半数の配点を占めますので、推薦を考えている場合は自分の内申点を考慮し、先生とよく相談した上で応募するようにしましょう。
また、作文に関しましては、「国際社会の発展に向けた行動や思想」や「団体を導くリーダーシップ」などをテーマにした問題が出題されやすい傾向にあります。特に国際交流が盛んな高校なので、国際問題や異文化交流の課題への理解を深め、自分なりの解決策を考えておきましょう。
応募倍率について見ていきましょう。
例年の傾向から、最終倍率が1.00を大きく上回る可能性はそこまで高くないので、自分の学力と出願状況を考慮して、果敢に挑戦してみてもいいかもしれません。しかし、出願後に発表される倍率だけでは判断しづらいので、志願変更を考える場合は、過去3年間の最終倍率を考慮した上で判断しましょう。
翔陽高校の入試対策

5科目の合格点は360点です。調査書や年度によって合格点は上下しますので、高校入学後のことを考えて5科目合計で370点は取れるように各教科の目標点を作成しましょう。基準は全教科75点です。
目標作成参考例(文型科目特化型)
数学 | 英語 | 国語 | 理科 | 社会 |
60点 | 85点 | 85点 | 65点 | 75点 |
目標作成参考例(理系科目特化型)
数学 | 英語 | 国語 | 理科 | 社会 |
85点 | 60点 | 75点 | 85点 | 65点 |
教科ごとの対策
では目標点毎にどういった対策をすれば良いかを見ていきます。
数学
70点以上目標
まずは大問1の小問集合の正答率を上げましょう。小問集合問題だけで46点分の配点がありますので、70点以上取るためには、ここの正答率をできるだけ100%に近づけましょう。毎年必ず出題されているのは、正負の数の四則演算、文字式の計算、展開、一次・二次・連立方程式、円周角、作図です。加えて確率、箱ひげ図、資料の整理、関数の基礎などが出題されるので、幅広く基礎の復習をしておきましょう。
80点以上目標
大問2は規則性の問題、大問3は関数、大問4は平面図形、大問5は空間図形と、毎年ほとんど同じ形式で出題されています。基礎の復習が完璧になったら、関数、平面図形、空間図形を中心におさらいしましょう。規則性の問題は一人での対策が難しい分野になりますので、先生に指導してもらいながら類推問題に数多く挑戦しましょう。大問4・5・6の最終問題は正答率が5%を下回る難問が出題される場合がありますので、無理に解こうとせず、その分の時間を見直しに使うようにしましょう。
英語
70点以上目標
都立入試の英語は、大問1がリスニング、大問2~4が長文と毎年同じ形式になっています。大問1のリスニングの選択問題は毎年正答率が高く、70点以上を狙う場合は落とせない問題です。普段から英語の音声を聞き、長文を自分でも読むことで、耳と口と目でリンクさせて慣れるようにしましょう。音読練習をしておくことでESAT-J対策にもつながります。 長文では、並び替えや穴埋め問題も出題されます。基本の文法や熟語を必ず復習しておきましょう。
80点以上目標
大問2の長文は図や表を見ながらの物語形式です。大問3の長文は穴埋めなど、比較的に答えやすい設問が多いのが特徴です。文法や熟語を復習してから、200語ほどの取り組みやすい英語長文を多くこなし、速読と単語力を身につけましょう。すべての単語の意味が理解できなくとも、重要なキーワードを見逃さず、文の流れを理解できるようになることが重要です。
国語
70点以上目標
大問1で漢字の読みと書きが出題されます。各5問ずつ、計20点分の配点がありますので、ここで失点をしないよう、3年間分の漢字を復習しておきましょう。また、毎年受験生が持て余すのが大問5の古文です。文法より物語の内容を問う問題が多いので、重要単語の暗記や現代仮名遣いへの変換を練習し、文全体の内容を理解できるようにしておきましょう。
80点以上目標
配点の半数以上を占めるのが現代文の問題です。国語は昔から本を読んでいて、活字に触れている時間が長いほど読解力が増します。しかし、都立入試問題であれば、ほとんどの答えは本文で記述されているので、読書量が足りていなくてもコツをつかむだけで解けるようになります。例えば、選択問題では消去法で答える方法を身に着けると誤答を選ぶことが減ります。塾や学校の先生から解法のコツを教えてもらい、その後はできるだけ多く演習をこなしましょう。
理科
70点以上目標
高校入試の理科の多くは暗記問題です。暗記問題は毎年正答率が高い傾向にあります。まずは全範囲の用語の確認、実験の結果や操作の理由などをしっかり確認しましょう。特に植物と動物、生物の体のつくり、地球と宇宙の分野は、思考力問題がほとんど出題されないので、正答率を上げやすい分野になります。
80点以上目標
80点以上の高得点を狙う場合、苦手な単元を残すことは厳禁です。全単元を満遍なく復習しておきましょう。その上で、近年の出題実績から頻出の単元を優先的に対策しましょう。都立入試の理科は出題直近4年間の傾向では、運動と仕事、状態変化、化学変化と質量、前線と天気などが多く出題されています。
社会
70点以上目標
説明問題や読み取り問題を除き、社会の問題の大半は暗記力が問われます。暗記が苦手な場合は、ただ教科書や参考書を読んでいるだけでは頭に入ってきません。「とにかく問題を多く解く」ことがコツです。アウトプットすることで初めて定着するので、本番で「復習したけど思い出せない」という事態を防げます。問題文の単語を少し見ただけで答えが思い浮かぶレベルまで演習をこなしましょう。
80点以上目標
地理・歴史・公民が均等に出題されますので、全範囲を満遍なく総おさらいしましょう。
資料をもとに問題が出題されることが多いので、教科書や資料集に掲載されている絵や写真、グラフなども合わせて記憶すると正答率が低い問題にも対応しやすくなります。
まとめ
翔陽高校は大学進学を見据えた進学校です。
合格を手にするためには一人ひとりに合った学習方法で対策を進めていく必要があります。勉強の難しい所は、課題がそれぞれ異なることです。計算ミスをしてしまったり、暗記が苦手だったり…。
また、教科ごとの対策でご紹介した通り、「国語の作文」「英作文」「数学の説明・証明」「理科・社会の記述問題」など、一人では対策が難しい内容もあります。
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