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【東京都立高校】入試の出題傾向や学習ポイント分析

著者小泉健人

最終更新日:2025-10-29

投稿日:2025-10-29

  • 高校入試について

この記事の目次

こんにちは!山梨と東京で個別指導の学習塾を運営しているSEED進学会の小泉です。
この記事では、東京都立高校の入試問題について、過去10年間分のデータを基に、出題傾向や学習ポイントを解説します。限られた残り時間で効率よく対策を行えるように、都立高校入試について知る手助けになれば幸いです。

数学

出題傾向

出題内容2016201720182019202020212022202320242025


数の性質
数・式の計算
因数分解
平方根


一次方程式
二次方程式
不等式
方程式の応用

一次関数
二次関数
比例関数
グラフ

角度
合同・相似
三平方の定理
円の性質
面積
体積
証明
作図
動点

|
場合の数
確率
資料の散らばり
標本調査



図形と関数
図形と確率
関数と確率

内容と学習ポイント

大問1

毎年9問からなる小問集合で、出題傾向としては、数・式の計算から平方根、各方程式(一次、二次、連立)や関数、確率や資料の整理、作図など様々な分野から出題されます。基本問題が中心となっており、もっとも点数の取りやすい単元です。46点分あるので、この大問でいかに点数を稼げるか、あるいはミスをしないかが数学の点数を左右します。上記で挙げた単元は、確率と資料の整理が年度ごとに交互に出題されているのを除くと、すべての単元が毎年出題されています。基本をしっかりおさらいしておきましょう。

大問2

規則性の問題が出題されます。図形が絡む問題が多いですが、整数を利用した問題も出題された年度もあり、最も対策が難しい大問と言えるでしょう。まずは面積や線分の長さを求める公式をすべて復習し、その上で類推問題の演習をすることで慣れていくことが重要になります。

大問3

関数が出題されます。一次関数のみの年度もあれば、二次関数と一次関数の混合問題として出題される年度もあります。座標、変域、直線の式の求め方を復習し、問3の対策として、関数と面積の問題を対策しましょう。問3の難易度は年度により差がありますが、問1と問2は比較的解きやすく、後半の図形問題に比べると点数を稼ぎやすい大問となっております。

大問4

平面図形が出題されます。ここで高確率で証明問題が出てきます。配点が最も高い問題なので、最低でも部分点は貰えるように復習しておきましょう。最終問題は、辺の比や面積比を利用した問題が多く、正答率が低い難問であることが多いです。数学に自信がない場合は無理せず、問1の角度の問題と問2の証明問題を落とさないようにしましょう。

大問5

空間図形が出題されます。中点連結定理や三平方を利用する問題が出題され、いずれも中3の最後に習う内容です。その為、受験生が対策しきれていない場合が多く、正答率も最も低い傾向があります。問題数も2問しかないので、80点以上を狙う受験生以外は、他の大問の対策を優先させるのも一つの手段です。最低限、柱体と錐体の体積の公式はおさらいしておきましょう

まとめ

都立入試の数学は、毎年ほとんど出題傾向が変わっていません。過去問演習が最も有用な科目と言えます。秋頃から過去問演習を始めて、最低でも5年間分は解きましょう。そして、都度間違えた単元を復習し、何度も解きなおしをしておくことが点数アップの近道です。

得意不得意が分かれる科目ですが、出題形式が予想しやすく、対策しやすい科目となっております。本記事で挙げた出題形式を基に、単元に優先度をつけて対策しましょう。

英語

出題傾向

出題内容2016201720182019202020212022202320242025




絵・図などを用いた問題
英語の質問に答える問題
英語によるメモ・要約文
日本語で答える問題
書き取り



語句補充
文の挿入・並べ替え
語句の解釈・指示語
英問英答
日本語で答える問題
内容真偽
絵・図などを用いた問題
メモ・手紙などを用いた問題
英文和訳
和文英訳
作文

時制
助動詞
名詞・冠詞・代名詞
形容詞・副詞
不定詞
動名詞
目的語と補語
比較
受け身
現在完了
付加疑問文
間接疑問文
前置詞
接続詞
分詞
関係代名詞
感嘆文
仮定法

内容と学習ポイント

大問1

最初の大問は必ずリスニングが出題されます。リスニングは10~15分程で、約16点分をリスニング問題が締めます。全体的にに正答率が高く、特に大問1の問題Aはほとんどの年で正答率90%を超えます。問題Aは対話文を聞いてQuestionに答える形式で、単語だけを聞き取るのではなく、会話文の流れを最低限理解できれば解けるようにできています。問題Bは長文を聞きそれについての質問に答える問題です。問題Aと違い長い説明文を基に答える内容になりますので、メモを取ったり、事前に設問を見ておくなどのテクニックが求められます。

大問2

資料やメールの内容を読んで問いに答える長文問題が出題されます。問題1はパンフレットや表の内容を問う問題、問題2はメールの内容について答える問題です。問題2の最後に英作文問題が出題されますが、本文を読まなくても解ける問題となっています。英作文は12点分の配点があり、全科目の中で最も配点が高い問題となっております。難しい表現を使う必要はないので、減点されないような簡単な表現で文章を作る練習をしましょう。

大問3,4

長文問題が2題出題されます。大問3は会話文、大問4は説明文や物語文形式になっております。下線部の内容について問う問題については、前後の文に答えがあることが多く、正答率も高い問題です。最終問題は文章全体の内容について問う問題となっておりますので、全体の内容を理解しておかないと解くことが難しい問題と言えます。

まとめ

得点の鍵となるのは長文読解力です。文法や単語の知識ももちろん重要ですが、その上で長文慣れすることが最も必要です。読むスピードを身に付けて、分からない単語が出てきてもある程度は頭の中で文章を補完できる読解力を身に付けましょう。

国語

出題傾向

出題内容2016201720182019202020212022202320242025




漢字の読み書き
漢字の画数・部首
語句の意味
同義語・対義語
熟語
慣用句
仮名遣い
主題・表題
情景・心情
内容吟味
文脈把握
段落・文章構成
指示語
接続語
脱文・脱語補充
作文
品詞・用法
敬語
古文の口語訳
表現技法
書写





論説文
記録文
小説・物語
随筆・日記
和歌(短歌)
俳句
古文
漢文
会話・議論

内容と学習ポイント

大問1,2

必ず漢字の読み書きが各5問出題されます。各2点、合計で20点分も配点があります。漢字は毎年正答率が高いので、落としたくない大問です。

大問3

物語文が出題されます。セリフなども多く、内容が頭に入りやすい問題で、正答率も高い大問です。登場人物の心情を読み取るテクニックや、心情を表す表現などの知識を頭に入れておきましょう。

大問4

説明文が出題されます。大問3と比べるとやや正答率が下がる傾向にあります。物語文に比べて内容が頭に入りづらいのが理由ですが、問題の前後の段落に答えが書かれていることが多いです。消去法で解く方法を身に付けるとより正答率が上がります。また、最終問題に今回の説明文に関連した作文問題が出題されます。「具体的なエピソードが書かれているか」「自分の意見が書かれているか」「誤字脱字はないか」など、減点の形式は決まっています。自分では対策の難しい内容なので、必ず先生に見てもらうようにしましょう。

大問5

和歌を中心とした古文の問題が出題されます。しかし古文を読んで答える問題というよりは、和歌に関する対談文を読んで答える問題形式で出題されます。現代語訳も載っているので、古文を読めなくても、対談の内容を読み取ることができれば点数が取れます。

まとめ

国語は全教科の中で最も平均点が高い科目です。漢字や現代文などは普段から触れているので、特に活字に多く触れている人は勉強時間が少なくても解けてしまえる問題が多いからです。だからそこ苦手な人はしっかり対策しないと不利になります。点数のメインである現代文は、文章読解力を鍛えなくても、コツをつかむだけで解けるようになります。答えは必ず文章内に書かれていますので、あとはその答えを見つけ出すテクニックを身に付けるだけです。

理科

出題傾向

出題内容2016201720182019202020212022202320242025



身の回りの物質と性質
気体の発生とその性質
水溶液
状態変化
力のはたらき
光と音
物質の成り立ち
化学変化・酸化と還元
化学変化と物質の質量
電流
磁界
水溶液とイオン
中和と塩
化学変化と電池
力のつり合いと合成
力と物体の運動
力学的エネルギー
エネルギーとその変換



生物の観察と分類
植物の特徴と分類
動物の特徴と分類
地層・岩石
火山
地震
地層
生物と細胞
植物の体のつくり
動物の体のつくり
気象と圧力
天気の変化
日本の気象
生物の成長と生殖
遺伝の規則性
生物の種類
天体
太陽系
自然界のつながり

内容と学習ポイント

大問1

いわゆる小問集合形式の問題となります。各単元から満遍なく出題されますが、内容自体は基本を問う問題なので、正答率は比較的に高い傾向にあります。

大問2

同じく小問集合形式の問題ですが、大問1と違い、レポートを読んで答える問題となっております。レポートの内容を基に問題に答える問題もあれば、レポートを読まなくても答えられる問題もあるので、先に問いを読むことをお勧めします。

大問3,4,5,6

それぞれの大問で1つの単元に絞って出題されます。最初に実験や観察データ、続けてその結果があり、それらを基に問題が出題されます。すべての単元から満遍なく出題されていますが、特に電流の単元は頻出です。

まとめ

理科は大問ごとに傾向があるわけでなく、内容も順番もランダムに出題されます。しかし出題頻度には差があり、基本的には出題頻度が高い単元を優先的に対策しましょう。上記の出題傾向の表を基にすると、際頻出単元は光と音・物質の成り立ち・電流・動物の体のつくりで、10年間毎年出題されています。特に電流と動物の体のつくりは大問として扱われることも多いです。次いで天気の変化・気体の発生とその性質・化学変化・酸化と還元などが多く出題されています。以上の単元は最優先で対策しましょう。逆に、生物の観察と分類・生物と細胞・日本の気象などは10年間で1,2度しか出題されていないので、来年出題される確率は比較的に低いと言えます。

社会

出題傾向

出題内容2016201720182019202020212022202320242025




地形図
日本の国土・気候
人口・都市
農林水産業
工業
交通・通信
資源・エネルギー
貿易
世界の暮らし・宗教
世界の地形・気候
世界の人口・都市
世界の産業
世界の交通・貿易
世界の資源・エネルギー
地理総合




旧石器時代から弥生時代
古墳時代から平安時代
鎌倉・室町時代
安土桃山・江戸時代
明治時代から現代
政治・法律
経済・社会・技術
文化・宗教・教育
外交
世界の政治・社会・経済
世界の文化史
歴史総合




憲法
国の政治の仕組み
民主主義
地方自治
国民生活・社会保障
経済一般
財政・消費生活
公害・環境問題
国際社会との関わり

内容と学習ポイント

大問1

地理・歴史・公民から各1問ずつ出題されます。特に1問目は地形図を読み取る問題が高確率で出題されるので、地形図の読み取り方をしっかり復習しましょう。

大問2,3

地理分野が出題されます。大問2では世界や日本の地形や気候について世界の産業や貿易についての分野から出題されることが多いです。大問3の最終問題は記述式になっています。知識を問う問題ではなく、資料を読み取ることで解ける問題なので、最低でも部分点をもらえるように対策しましょう。

大問4

歴史分野が出題されます。主には日本の歴史について問われることが多く、古墳時代から現代まで幅広く出題されます。用語だけでなく、年表を基に歴史の流れをつかんでおきましょう。

大問5

公民分野が出題されます。出題頻度の高い経済や財政の単元を特に復習しておきましょう。また、最後に2つ目の記述問題が出題されます。1つめの記述問題と同じく、知識は必要ないので、資料から読み取るテクニックを身に付けておきましょう。

大問6

主には歴史分野が出題されます。大問4とは傾向が異なり、世界の歴史や国際社会についての問題が出題されます。地理分野の世界の産業や貿易の知識も必要になるので、併せて復習しておきましょう。

まとめ

完答問題が多く、最も点数が取りづらい科目と言えるでしょう。過去10年間の平均点数も5科目の中で最も低くなっております。用語の知識だけでなく、時系列ごとに出来事を把握し、各国の産業や貿易の特徴をしっかり押さえる必要があります。

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この記事を書いた人

小泉健人

SEED進学会西八王子校の教室長。大学生のころから教育に携わり続けて 14 年。現在も教育の最前線で教鞭をとっており、日々生徒と向き合い続けております。今までの経験から培った受験情報や学習方法を発信しておりますので、少しでもお子様の勉強にお悩みの皆様のお力になれたら幸いです。

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