こんにちは!東京で個別指導の学習塾を運営しているSEED進学会の小泉です。
この記事では、東京都八王子市にある八王子実践高校の偏差値や入試対策についてご紹介します。八王子実践高校は、最難関国公立・最難関私立を目指す「特進コース」と、難関私立を目指す「選抜コース」、四年制大学や専門学校などへの進学を目指す「総合進学コース」の3コース編成となっております。校内完結型の学習環境を目指しており、「J-Plus」という、いわゆる学校附属の予備校が併設されていて、夜20時まで学習サポートをしてくれます。また部活動も盛んで、特に女子バレーボール部は、全国優勝12回、関東大会優勝19回という輝かしい実績を持っています。
八王子実践高校の偏差値

八王子実践高校は特進コース、選抜コース、総合進学コースがあります。偏差値は以下の通りです。
コース | クラス | 偏差値 |
---|---|---|
特進コース | J特進クラス | 60 |
特選クラス | 56 | |
特進クラス | 54 | |
選抜コース | ー | 51 |
総合進学コース | ー | 46 |
八王子実践高校のコース紹介
特進コース
J-Plusをフル活用し、国公立大学合格を目指すコースです。「J特進クラス(特待生)」「特選クラス」「特進クラス」の3クラス編成となっており、2年次からは5科目の共通テスト対策を中心としたクラスと、文理別3科目の対策を中心としたクラスに分かれます。大学進学率87%のレベルの高いコースとなっております。
選抜コース
部活動や学校行事に打ち込みながら、難関・中堅私大現役合格を目指すコースです。通常授業はもちろん、J-PlusやJ-Trialなどで基礎学力をしっかりと固め、知識の積み重ねを大切にする指導に重点を置きます。国公立大学への進学も視野に入れながら、GMARCHをはじめとした難関私立への合格を目指すコースです。
総合進学コース
あらゆる進路に対応した新しい学びのコースです。2年次以降、先進科学クラス・看護医療クラス・国際教養クラス・総合教養クラスに分かれ、キャリアを自身で形成する力を伸ばします。
八王子実践高校の進路実績
2023 | 2022 | 2021 | |
---|---|---|---|
国公立大学 | 10 | 10 | 6 |
早慶上理 | 5 | 8 | 2 |
GMARCH・関関同立 | 40 | 37 | 46 |
その他の私立大 | 150 | 240 | 155 |
国公立大学に関しましては、地方国公立大学を中心に、東京都立大学や東京学芸大学などへの進学実績があります。私立大学への進学が最も多くの割合を締め、その中でも早慶上理などの最難関私立大学に毎年合格者を輩出しています。また、GMARCHや関関同立などの難関大学群も毎年多くの合格者がいます。
八王子実践高校の入試情報
入試基本情報
2025年度募集人数
特進コース | 選抜コース | 総合進学コース |
J特進クラス:20名 特選クラス:20名 特進クラス:80名 | 230名 | 180名 |
受験条件
- 9教科の評定に「1」がない事
- 3年次の欠席が10日以内
- 特進コースの5科の評定は「3」以上
2025応募倍率
特進コース | 選抜コース | 総合進学コース |
---|---|---|
1.49 | 1.12 | 1.03 |
※併願優遇含めた総合の倍率
参考:https://hachioji-jissen.ac.jp/shs/
以上が入試の詳細となります。
また、推薦入試合格者が1ランク上のコースにランクアップするための「推薦入試合格者ランクアップ試験」、併願優遇資格を得た受験生が2ランク上のコースまで出願できる「一般入試Aチャレンジ制度」、出願したコースの点数に満たない場合にスライドしたコースに合格が出る「一般入試Cスライド合格制度」など、自分の適性のコース(クラス)へ入学できる制度が用意されています。
応募倍率について見ていきましょう。
上記の倍率は併願優遇を含めた数字であり、フリー受験の場合はより倍率が高くなります。特に特進コースは他コースと比べて倍率が高いので、フリーでの受験を考えている場合は、より対策に力を入れましょう。
八王子実践高校の入試対策

まずは過去問を解いてみましょう。過去問は市販にはあまり出回っていませんが、オープンスクールや説明会で手に入ります。2024年度の各教科の平均点は、全コース共通で、国語43.9点、数学51.7点、英語46.0点です。コースにより合格点は異なりますが、特進コースは7割、選抜コースは6割、総合進学コースは5割前後を目標にしましょう。
教科ごとの対策
では目標点毎にどういった対策をすれば良いかを見ていきます。
数学
50点以上目標
まずは大問1の小問集合の正答率を上げましょう。ここの正答率をできるだけ100%に近づけることが目標点への最短ルートです。頻出範囲は、正負の四則演算、√の計算、一次・二次方程式、関数の変域、円周角、度数分布表などです。配点はすべての問題が5点なので、後半の難問より、いかに小問集合で点数を稼げるかが合否を分けます。特に文字式の計算、方程式などの基本の計算のミスを無くせるように演習量を増やしましょう。
大問2以降では、関数、空間図形、箱ひげ図、確率の問題が出題されています。基本的にそれぞれ3問ずつ問題が用意されていますが、3問目は難問なので、1,2問目を正解して点を稼ぐことが基本の方針になります。
70点以上目標
基礎の復習が完璧になったら、関数、資料の整理、確率、空間図形を中心におさらいしましょう。特徴として、方程式や平面図形などより、箱ひげ図や確率問題など、思考力を問われる問題が出題される傾向にあります。
関数では、グラフを利用した面積問題や、二次関数と平行線の関係を基にした問題が出題されることが多いです。「直線と放物線の交点の座標と求める」解法や、「文字を使ってグラフ内の図形の面積を表す」テクニックなどが必要になります。その上で、合同な図形を利用した解法や等積変形などを身に着けて、あらゆる問題を解いておきましょう。
資料の整理では、箱ひげ図から読み取れることを問われます。各四分位数の中に、どれだけのデータ数が含まれているかが理解できないと解けない問題です。確率の問題はかなり難易度が高く、一人での対策が最も難しい単元の一つです。学校の先生や塾の先生に解説してもらいながら、類推問題を多く解くことで対策しましょう。
空間図形では三平方の定理を利用する問題が出題されやすいです。「30°60°90°の図形」「45°45°90°の図形」の線分比は特に頻出ですので、必ず覚えて使えるようにしましょう。その上で、○○柱、○○錐、回転図形などの体積を求める問題を多く解くことで対応しやすくなります。空間図形が苦手な生徒は多いですが、実践では比較的に点の取りやすい問題が出題されています。
英語
50点以上目標
大問1~大問4まではアクセントや文法など、知識を問う問題が出題されています。単語を覚えたり、長文を解く際は、普段から声に出して音読する癖を付けましょう。目と耳でリンクさせることで覚えやすくなるうえに、発音・アクセント問題対策にもなります。発音は、先生に発声してもらうか、ネットで調べて正しい音声を必ず聞いて、間違って覚えないようにしましょう。
また、文法問題は穴埋めの選択問題と並び替え問題が出題されています。易しい問題は少なく、各単元の文法をある程度深く理解しておく必要があります。頻出文法は、助動詞・不定詞(動名詞)・関係代名詞・分詞・文型・現在完了などです。
70点以上目標
上記の発音と文法の対策をしたうえで、より高得点を目指すためには、長文対策に多くの時間を割く必要があります。大問5、6の長文問題はかなりの難問です。都立入試問題より単語数が多く、難しい単語が出てきます。単語帳を使って、とにかく単語量を増やしましょう。書けるようにする必要はないので、長文を読む際に、訳せる単語を1つでも多くすることで問題文の理解度が大きく変わります。また、時間が圧倒的に足りないので、速読力を鍛えることが重要です。500語以上の長い英文を読み、ある程度全体の内容を掴む練習をしましょう。常に時間を計り、スピードを意識して読んでみて下さい。
国語
50点以上目標
国語は都立入試問題と出題傾向が似ており、大問1は漢字、大問2は論評、大問3は小説、大問4は古典となっております。漢字は記述式ではないですが、同じ漢字が使われている文章を選択する問題なので、カタカナを見て漢字を頭の中でイメージできなければ解けません。3年間分の漢字を総おさらいしておきましょう。書いて覚える時間が無ければ、一通り見ておくだけでも解きやすくなります。
また、毎年正答率が高い得点源は大問3の小説です。小説問題を多く解いて、「登場人物の心情の読み取り」、「心情の原因、根拠」を正しく読み取れるように練習しましょう。
70点以上目標
国語で差が付くのは大問2の論評、大問4の古典です。論評では、「主張を読み取る」だけでなく、「主張の根拠を読み取る」ことが必須です。すべて選択問題なので、消去法で答える方法を身に着けると誤答を選ぶことが減ります。選択肢の誤答の文章は、一部は正しいことを言っていても必ず間違った表現をしているでの、最も正しい選択肢を選ぶというより、誤った表現をしている選択肢を消していき、残った選択肢を答えるのが理想です。塾や学校の先生から解法のコツを教えてもらい、その後はできるだけ多く演習をこなしましょう。
まとめ
八王子実践高校は八王子市内の私立の中でも人気の高い学校です。進路実現の為の多くのコースがあり、特進コースは市内でもハイレベルです。
合格を手にするためには一人ひとりに合った学習方法で対策を進めていく必要があります。勉強の難しい所は、課題がそれぞれ異なることです。計算ミスをしてしまったり、暗記が苦手だったり…。
また、教科ごとの対策でご紹介した通り、「国語の消去法」「英語の長文対策」「数学の確率問題」など、一人では対策が難しい内容もあります。
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