こんにちは!東京で個別指導の学習塾を運営しているSEED進学会の小泉です。
この記事では、東京都八王子市にある八王子東高校の偏差値や入試対策についてご紹介します。八王子東高校の特徴といえば国公立大学進学実績が高い進学指導重点校であり、都からGE-NET20指定校・海外学校間交流推進校・理数研究校などの指定を受けており、生徒の”高い志”を実現させる指導を行っている高校です。また、「理数研究校」として先進的な科学技術や第一線の研究者の話を聞く機会や、本物の研究・学問に触れる機会を希望する全生徒に与えられています。
八王子東高校の偏差値と合格点の目安

八王子東高校は普通科のみ学科があります。偏差値と合格点の目安は以下の通りです。
普通科
- 偏差値:71
- 合格点(1020点満点):750点※
- 合格点(学力検査のみ):375点※
※上記の数字は、合格者の点数を基にしたB判定相当(合格率60%~80%)の点数となります。年度により変動しますので、目安としてご覧ください。
※国数英は自校作成問題での点数です。毎年の受験者平均点と倍率から算出した数字になります。
八王子東高校の進路実績
2023 | 2022 | 2021 | |
---|---|---|---|
国公立 | 119 | 112 | 103 |
私立 | 789 | 743 | 710 |
国公立では東京大学を始め、京都大学、一橋大学、東京工業大学など、最難関と言われる大学への進学実績があります。難関私立大学への進学率も高く、去年は早稲田大学へ37名、慶應義塾大学へ22名の現役合格者を輩出しております。まさに市内はもちろん、都内でも最高峰の高校と言えるでしょう。
八王子東高校の入試情報
推薦に基づく選抜方法
配点
調査表 | 小論文 | 個人面接 | 計 |
500点 | 400点 | 100点 | 1000点 |
小論文
60分で大問2問が課されます。1問目はグラフや図から読み取ったことを書かせる問題、2問目は文章を読んだ上で自分の意見を書かせる問題となっています。
記述量は1問目が300字以内、2問目が500字以内となる傾向です。
◆過去の小論文テーマ
2024年度
(問1)日本の総人口と労働力に関する資料を読み取り、今後の労働力の確保についての自身の考えを述べる。(300字)
(問2)二つの文章を読み、「新しい発想をすること」について自身の考えを述べる。(500字)
2023年度
(問1)エシカル(倫理的)消費についての資料を読み取り、その背景や理由を考察する。 (300字)
(問2)二つの文章を読み、「観察すること」について自身の考えを述べる。(500字)
2022年度
(問1)選挙投票率の推移・年齢別投票率の二つの資料に触れながら、日本における選挙投票率の課題を挙げる。また、その改善策を、年代別棄権理由の選択率の表(別の資料)の内容を活用して述べる。
(300字)
(問2) 二つの文章を読んで、それぞれの内容に触れながら、知識と教養を対比する。その上で、「教養を深める」ことについて自分の考えを述べる。(500字)
自己PRカード
自己PRカードは出願の際に提出する書類です。点数がつきませんが、個人面接の材料として用いられるため、面接の出来を左右する重要な要素といえます。そのため、事前によく作り込んでおく必要があります。
自己PRカードでは以下について記述します。
1.志望理由について
2.中学校生活の中で得たことについて
3.高等学校卒業後の進路について
学力検査に基づく選抜方法
学力検査
検査日:2025年2月21日(金)
選抜方法
項目 | 満点 |
---|---|
学力調査 | 700点 |
調査書 | 300点 |
ESATーJ | 20点 |
計 | 1020点 |
※調査書は5段階評定を用い、学力検査を行わない教科の評定は2倍
応募倍率
2025年募集人数
普通科
学力検査:252名
推薦:64名
男子
年度 | 推薦 | 学力検査 |
---|---|---|
2024 | 2.27 | 1.33 |
2023 | 1.09 | 1.27 |
2022 | 2.22 | 1.63 |
女子
年度 | 推薦 | 学力検査 |
---|---|---|
2024 | 2.27 | 1.33 |
2023 | 2.10 | 1.26 |
2022 | 3.13 | 1.60 |
※2023年度までは男女別定員制、2024年度からは合同募集制となっております。
参考:https://www.metro.ed.jp/hachiojihigashi-h/guide/
以上が入試の詳細となります。
推薦の調査書500点は、中3の2学期の9科目の成績の合計(9×5=45点満点)に500/45をかけたものとなります。調査書だけで半数の配点を占めますので、推薦を考えている場合は、特に中3の定期テスト・提出物に力を入れるようにしましょう。。
学力検査に基づく選抜ですが、都立でありながら国数英は自校作成問題が使用されます。都内に10校しかない自作問題を使用する高校です。出題傾向は都立試験と大きく差異はないですが、出題レベルや解答方式などが異なるので、過去問を中心にしっかり対策しておきましょう。
八王子東高校の入試対策

5科目の合格点は375点となります。調査書や年度によって合格点は上下しますので、高校入学後のことを考えて5科目合計で390点は取れるように各教科の目標点を作成しましょう。参考までに、自校作成問題の去年の受験者全員の平均点は、国語66.6点、数学62.5点、英語56.6点。10年間分の平均点は、国語66.0点、数学54.9点、英語59.9点となります。
目標作成参考例(文型科目特化型)
数学 | 英語 | 国語 | 理科 | 社会 |
55点 | 75点 | 80点 | 90点 | 90点 |
目標作成参考例(理系科目特化型)
数学 | 英語 | 国語 | 理科 | 社会 |
80点 | 65点 | 65点 | 90点 | 90点 |
教科ごとの対策
では目標点毎にどういった対策をすれば良いかを見ていきます。
数学
60点以上目標
大問1は小問集合、大問2は関数、大問3は平面図形、大問4は空間図形と、毎年ほとんど同じ形式で出題されています。関数・図形の難易度は、都立入試問題と比べて格段に難化しているわけではありません。自校作成問題によって受験生をふるいにかけている要因は、点数の取りやすい「小問集合問題が少ないこと」でしょう。都立入試であれば、大問1の小問集合で46点分の配点がありますが、八王子東の入試問題は小問集合で25点程しか出題されていません。
対策方法としては、√の計算・二次(一次)方程式・確率・作図の4単元を集中的に復習しましょう。大問1で頻繁に問われている単元です。問題数が少ない分、大問1の基本問題は必ず正答できるようにしましょう。その後、関数・平面図形・空間図形の対策に入ります。
関数は第1問で変域の問題が出題されます。二次関数は特に間違えやすいので、一次関数とセットで変域の出し方を対策しておきましょう。図形では、平行四辺形や正三角形などの特徴を理解し、三平方の定理を合わせて復習しておくことで、角度や線分の長さを求める問題に対応しやすくなります。また、合同と相似のどちらかの証明も必ず出題されています。証明の一連の流れを理解し、いろいろなパターンの証明問題を解いて対策しておきましょう。
80点以上目標
合計で13~14問程しか問題がありませんので、1問1問の配点が高いです。すべての問題を正解するつもりで挑まなければ高得点は狙えません。それぞれの大問について見ていきます。まず関数ですが、最終問題は高確率でグラフとそれによる図形問題です。第一に「座標を文字で表す方法を理解すること」、その後「その文字を使ってグラフ内の図形の面積を表せるようになること」が基本の知識になります。その上で、等積変形などのテクニックを身に着けて、あらゆる問題を解いておきましょう。
次に平面図形ですが、最も必要になるのは相似です。1つの図形の中に、問題ごとに新しい線分がどんどん追加されていきます。どこの図形が相似になっているのか判断する力が必要です。その上で相似比や面積比、線分比を出せるように特訓しましょう。
最後に空間図形ですが、もちろん体積を求める問題は必ず出題されます。単に体積を求めると言っても、その方法は多岐に渡り、「問題の体積を分けて考える」「全体から求めたい図形以外の体積を引く」「延長線を引いて求めやすい図形に変える」「平面で切り取り高さを求める」などがあげられます。上記のすべてのパターンの問題をおさらいしておきましょう。また、図形内の線分が最も短くなる場合を考える問題も頻繁に出題されます。こういった問題は展開図を用いて求めますので、空間図形の展開図もしっかりおさらいしておきましょう。
英語
60点以上目標
都立入試問題との違いは長文の長さです。倍近い単語数の長文が出題されます。その上で問題形式として、本文の流れを問う問題が多く出題される傾向にあります。最低限点数を取るためには単語の知識量をとにかく増やしましょう。習っていない単語は注釈がつくので、単語の意味さえ分かれば難しい文法であってもある程度内容はつかめます。中学生用の単語帳を購入して覚えるのもいいでしょう。単調な学習が苦手な場合は、短い文でも良いので高校入試用の長文問題を数多く解きましょう。その際に分からない単語が出てきたらその都度調べて単語の意味をメモしておきましょう。何回も出てくる単語は頻出単語です。この勉強法であれば、長文読解力を付けながら頻出単語を優先的に覚えられます。
80点以上目標
高得点を狙うのであれば、長文の内容をほとんどすべて理解しなければなりません。おススメの勉強法は、高校入試用の長文問題をすべて和訳することです。文法・単語・長文読解力、のすべての技術が鍛えられます。より多くの長文を和訳したいので、慣れてきたら頭の中で和訳してみましょう。
英語を英語のまま感覚的に理解できる方は、素晴らしい能力ですが、高校入試とは相性があまり良くありません。すべての文を和訳できるように鍛えましょう。
国語
60点以上目標
国語の問題は、出題形式が一番都立入試と似ている科目と言えます。大問1・2で漢字の読み書き、大問3・4で現代文の小説と評論問題、大問5で古文問題という出題傾向です。漢字の問題は各5問ずつ、計20点分の配点がありますので、ここで失点はしたくありません。しかし3年間分の漢字を復習することは時間もかかりますので、中3の夏休み前でしたら漢字の総おさらいをしましょう。中3の夏休み以降であれば思い切って対策をしないのも一つの手段です。
また、配点の半数以上を占めるのが現代文の問題です。国語は昔から本を読んでいて、活字に触れている時間が長いほど読解力が増します。しかし、ほとんどの答えは本文で記述されているので、読書量が足りていなくてもコツをつかむだけで解けるようになります。出題形式は都立入試と同様に選択問題が多いですが、選択問題では消去法で答える方法を身に着けると誤答を選ぶことが減ります。塾や学校の先生から解法のコツを教えてもらい、その後はできるだけ多く演習をこなしましょう。
80点以上目標
上記の対策に加え、記述問題・作文問題を先生に見てもらい、コツをつかみましょう。記述問題では、文章中の言葉を用いて自分でまとめる必要があります。どの言葉を抜粋してどのようにまとめるかは、一人ではなかなか身に着けづらい技術です。作文問題では、原稿用紙の正しい使い方や、文体の統一・誤字脱字・文法上の誤りがないか、具体的な経験が書かれているか、各段落で条件に従った内容で書かれているかなど、添削される項目が決まっています。英作文や数学の説明問題もそうですが、自分で採点すると、本当は減点されるべき所に気づかないで正解としてしまうことがありますので気を付けましょう。
理科
80点以上目標
80点以上の高得点を狙う場合、苦手な単元を残すことは厳禁です。全単元を満遍なく復習しておきましょう。その上で、近年の出題実績から頻出の単元を優先的に対策しましょう。都立入試の理科は出題直近4年間の傾向では、運動と仕事、状態変化、化学変化と質量、前線と天気などが多く出題されています。
90点以上目標
正答率の高い暗記問題は正解できたとして、如何に計算問題が解けるかで差が付きます。運動と仕事量、化学反応の物質量、湿度、地震、電流と磁界、密度と濃度など、思考力問題は優先的に対策しましょう。多くの単元で思考力問題がありますが、出題パターンはほとんど決まっています。先生に相談して、頻出問題を多く対策しておきましょう。
社会
80点以上目標
地理・歴史・公民が均等に出題されますので、全範囲を満遍なく総おさらいしましょう。
資料をもとに問題が出題されることが多いので、教科書や資料集に掲載されている絵や写真、グラフなども合わせて記憶すると正答率が低い問題にも対応しやすくなります。
90点以上目標
地理の記述では、「地図や事業計画から読み取れる内容」、公民の記述では、「法改正や社会の変化の読み取り」を問われる問題が出題されます。出来事の暗記だけでなく、「なぜその出来事が起こったのか」、「その結果どのような影響があったのか」まで把握できるように、教科書を何度も読みこみましょう。
特に地理や公民では、近年話題になった時事に関連した内容が出題されることがあります。中学生の間はテレビや新聞で社会的関心が高い事象も知識として抑えておきましょう。
まとめ
八王子東高校は都内でも有数の進学校です。
合格を手にするためには一人ひとりに合った学習方法で対策を進めていく必要があります。勉強の難しい所は、課題がそれぞれ異なることです。計算ミスをしてしまったり、暗記が苦手だったり…。
また、教科ごとの対策でご紹介した通り、難関校を目指すのであれば、「国語の作文」「英作文」「数学の説明・証明」「理科・社会の記述問題」など、一人では対策が難しい内容もあります。
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