甲府第一高校に合格するために!偏差値や入試への対策方法を解説

甲府第一高校の偏差値や入試対策を紹介!

著者小泉健人

最終更新日:2025-02-27

投稿日:2025-01-26

  • 山梨の高校情報

この記事の目次

こんにちは!山梨と東京で個別指導の学習塾を運営しているSEED進学会の小泉です。
この記事では、山梨県甲府市にある甲府第一高校偏差値入試対策についてご紹介します。甲府第一高校の特徴は、創立140年という長い歴史に刻まれている伝統を重んじる高校であるといえます。その一つとして有名なのが強行遠足です。また県下唯一の探求科(旧英語科)の設置をしており、自己の思考・判断に立脚した真の国際人を目指すといった、旧英語科の良い所を残しつつ、今話題のSDGsへの取り組みなど様々な観点から教育を受けられる高校です。

甲府第一高校の偏差値と合格点の目安

偏差値

甲府第一高校は普通科と探求科の2つの学科があります。それぞれの学科の偏差値と合格点の目安は以下の通りです。

普通科

  • 偏差値:57
  • 合格点:350

理数科

  • 偏差値:68
  • 合格点:440
※上記の数字は、合格者の点数を基にしたB判定相当(合格率60%~80%)の点数となります。年度により変動しますので、目安としてご覧ください。

甲府第一高校の進路実績

202320222021
国公立109113120
私立400509425

どの年度を見ても100名以上の国公立大学の合格、400名以上の私立大学の合格実績を持っています。
国公立大学につきましては地元山梨の大学(山梨大学、山梨県立大学)の進学が強く、私立大学につきましては首都圏を中心に幅広い進学実績を持っておりました。年度によっては東京大学や京都大学への合格実績もありました。

甲府第一高校の入試情報

前期募集選抜方法

出願の条件

条件A

学習習慣が十分身に付いており、各教科の学習に優れた成績を収めた生徒

条件B

本校での学習に適応できる学力を有し、スポーツ、芸術、文化活動において優秀な成績を収め、入学後もその活動と同様の活動を行う部活動に所属して、継続・発展させる強い意志のある生徒

探求科

各教科の発展的な学習にも意欲的に取り組むとともに、社会の諸課題に主体的に目を向け、問題解決に向けての探究活動を通して、国際的な視野を広げ、論理的な思考力、コミュニケーション能力等を身に付けたいと考えている生徒

面接

実施のねらい

志願理由書をもとに、中学校生活の状況を知り、高校生活への適性を見ます。

実施形態等

個別面接

検査時間

10分程度

検査内容

特色適性検査

時間:普通科60分程度、探究科60分程度

特技

実績を証明する資料等による書類審査 等

条件A

調査表面接所見特色検査特技
5010535

条件B

調査表面接所見特色検査特技
401051530

探究科

調査表面接所見特色検査特技
5010535

後期募集選抜方法

学力検査

検査日:2025年3月5日(水)

選抜方法

  • 調査書の記録及び学力検査または追検査の成績を総合判定し、選抜する。
  • 判定に当たっては、調査書の記録と学力検査または追検査の成績を同等に扱う。

応募倍率

2025年募集人数

普通科

募集人数:160
前期枠:15%以内

年度前期後期
20241.500.99
20231.131.08
20221.001.02

理数科

募集人数:60
前期枠:30%以内

年度前期後期
20241.561.05
20231.601.04
20221.531.20

参考:https://czemi.benesse.ne.jp/open/nyushi/exam/19/rate/index_ka.html

以上が入試の詳細となります。
前期試験では条件Aが学業における成績優良者の選抜方式、条件Bがスポーツや芸術における成績優良者の選抜方式となってます。

応募倍率について見ていきましょう。

直近5年間の後期応募の倍率は1.00前後を推移しています。応募数が定員を下回る年もありますが、極わずかなので、油断せずに合格点を目指して対策しましょう。
普通科の前期応募は甲府市の進学校の中では比較的に倍率が低い傾向にあります。後期試験の対策が十分な場合は、先生と相談して、積極的に前期試験にチャレンジしてみてもいいかもしれません。

甲府第一高校の入試対策

高校入試

学科ごとに合格点の目安が異なりますので、普通科と理数科に分けてご紹介します。

普通科

普通科の合格点は350点です。
年度によって合格点は上下しますので、高校入学後のことを考えて5科目合計で375点は取れるように各教科の目標点を作成しましょう。基準は全教科75点です。

目標作成参考例(文型科目特化型)

数学英語国語理科社会
65点85点85点65点75点

目標作成参考例(理系科目特化型)

数学英語国語理科社会
85点70点70点85点65点

探求科

探求科の合格点は440点です。年度によって合格点は上下しますので、高校入学後のことを考えて5科目合計で450点以上を目標にしましょう。1教科平均90点となりますので、苦手な科目でも最低85点以上は必要になるでしょう。すべての科目で高得点を求められるので、得意科目を伸ばす学習も大事ですが、なにより苦手科目を克服する学習が大事になります。

教科ごとの対策

数学

70点以上を目標にする場合

まずは大問1・2の小問集合の正答率を上げましょう。小問集合問題は、後半の空間図形や関数の問題と配点がほとんど変わりません。70点以上取るためには、ここの正答率をできるだけ100%に近づけましょう。特に1年生の反比例・資料の整理などは忘れがちなので、幅広く基礎の復習をしておきましょう。

80点以上を目標にする場合

基礎の復習が完璧になったら、連立方程式・関数の文章問題、規則性の問題、平面・空間図形の基礎をおさらいしましょう。大問3以降で頻繁に出題される範囲です。大問5・6の最終問題は正答率が5%を下回る難問が出題される場合がありますので、無理に解こうとせず、その分の時間を見直しに使うようにしましょう。

90点以上を目標にする場合

毎年、大問5・6では関数と空間図形の問題が出題されることが多いです。高得点を取るためには、一次関数・二次関数の図形、面積問題を多く対策しておきましょう。また、空間図形・平面図形の対策として、合同・相似の復習、体積や線分の比について理解を深めておきましょう。

英語

70点以上を目標にする場合

山梨県高校入試の英語は、大問1~3がリスニング、大問4~5が長文と毎年同じ形式になっています。大問1~3のリスニングは毎年正答率が高く、進学校を狙う場合は落とせない問題です。普段から英語の音声を聞き、長文を自分でも読むことで、耳と口と目でリンクさせて慣れるようにしましょう。

80点以上を目標にする場合

大問4の長文は穴埋め問題や並び替え問題など、比較的に答えやすい設問が多いのが特徴です。200語ほどの取り組みやすい英語長文を多くこなし、速読と単語力を身につけましょう。

90点以上を目標にする場合

大問5は本文の流れが頭に入っていないと解けません。中3の秋以降はひたすら長文演習を行い、400語以上の難しい長文を時間を計って解きましょう。また、英作文問題の対策として、日→英問題も対策しておきましょう。「文法の意味が分かる」のと「実際に文が書ける」のは大きな違いがあります。英作文で実際に使用する文法はそこまで多くないので、英作文で使いやすい文法を覚えて使い慣れた武器を用意しておくことが英作文のコツです。

国語

70点以上を目標にする場合

大問1で漢字の読みと書きが出題されます。各5問ずつ、計20点分の配点がありますので、ここで失点をしないよう、3年間分の漢字を復習しておきましょう。また、毎年受験生が持て余すのが古文です。文法より物語の内容を問う問題が多いので、重要単語の暗記や現代仮名遣いへの変換を練習し、文全体の内容を理解できるようにしておきましょう。

80点以上を目標にする場合

配点の半数以上を占めるのが現代文の問題で、選択問題と記述問題で形成されています。国語は昔から本を読んでいて、活字に触れている時間が長いほど読解力が増します。しかし、公立入試問題であれば、ほとんどの答えは本文で記述されているので、読書量が足りていなくてもコツをつかむだけで解けるようになります。例えば、選択問題では消去法で答える方法を身に着けると誤答を選ぶことが減ります。記述の問題は一見難しそうですが、ほとんどの場合は本文の言葉を切り抜いて文章を作成します。塾や学校の先生から解法のコツを教えてもらい、その後はできるだけ多く演習をこなしましょう。

90点以上を目標にする場合

上記の対策に加え、作文問題を先生に見てもらい、入試の作文のコツをつかみましょう。原稿用紙の正しい使い方や、文体の統一・誤字脱字・文法上の誤りがないか、具体的な経験が書かれているか、各段落で条件に従った内容で書かれているか、など、作文には添削される項目が決まっています。英作文や数学の説明問題もそうですが、自分で採点すると、本当は減点されるべき所に気づかないで正解としてしまうことがあります。

理科

70点以上を目標にする場合

名称の記述や実験の操作の説明など、高校入試の理科の多くは暗記問題です。暗記問題は毎年正答率が高い傾向にあります。まずは全範囲の用語の確認、実験の結果や操作の理由などをしっかり確認しましょう。特に植物と動物、生物の体のつくり、地球と宇宙の分野は、思考力問題がほとんど出題されないので、正答率を上げやすい分野になります。

80点以上を目標にする場合

80点以上の高得点を狙う場合、苦手な単元を残すことは厳禁です。全単元を満遍なく復習しておきましょう。その上で、近年の出題実績から頻出の単元を優先的に対策しましょう。直近4年間の山梨県高校入試の傾向では、運動と仕事、状態変化、化学変化と質量、前線と天気などが多く出題されています。

90点以上を目標にする場合

正答率の高い暗記問題は正解できたとして、如何に計算問題が解けるかで差が付きます。運動と仕事量、化学反応の物質量、湿度、地震、電流と磁界、密度と濃度など、思考力が問われる問題は優先的に対策しましょう。多くの単元で思考力問題がありますが、出題パターンはほとんど決まっています。先生に相談して、頻出問題を多く対策しておきましょう。

社会

70点以上を目標にする場合

説明問題や読み取り問題を除き、社会の問題の大半は暗記力が問われます。暗記が苦手な場合は、教科書や参考書を読むだけでは頭に入ってきません。「とにかく問題を解きまくる」ことがコツです。アウトプットすることで初めて定着するので、本番で「復習したけど思い出せない」という事態を防げます。問題文の単語を少し見ただけで答えが思い浮かぶレベルまで演習をこなしましょう。

80点以上を目標にする場合

地理・歴史・公民が均等に出題されます。全範囲を満遍なく総おさらいしましょう。
資料をもとに問題が出題されることが多いので、教科書や資料集に掲載されている絵や写真、グラフなども合わせて記憶すると入試問題に対応しやすくなります。

90点以上を目標にする場合

地理の「資料の読み取り」「地域の特色の説明」、歴史の「歴史では同年代に起こった出来事を問われる問題が多いので、年表を使いながら歴史の流れを把握しておきましょう。
地理や公民では、近年話題になった時事に関連した内容が出題されることがあります。中学生の間はテレビや新聞で社会的関心が高い事象も意識しておきましょう。

まとめ

甲府第一高校の普通科は県内でも有数の進学校です。さらに探求科は県内の特別教育学科の中でもトップを争うハイレベルな学科です。合格を手にするためには一人ひとりに合った学習方法で対策を進めていく必要があります。勉強の難しい所は、課題がそれぞれ異なることです。計算ミスをしてしまったり、暗記が苦手だったり…。
また、教科ごとの対策でご紹介した通り、難関校を目指すのであれば、「国語の作文」「英作文」「数学の説明・証明」「理科・社会の記述問題」など、一人では対策が難しい内容もあります。

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この記事を書いた人

小泉健人

SEED進学会西八王子校の教室長。大学生のころから教育に携わり続けて 14 年。現在も教育の最前線で教鞭をとっており、日々生徒と向き合い続けております。今までの経験から培った受験情報や学習方法を発信しておりますので、少しでもお子様の勉強にお悩みの皆様のお力になれたら幸いです。

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