こんにちは!山梨と東京で個別指導の学習塾を運営しているSEED進学会の小泉です。
この記事では、山梨県甲府市にある甲府東高校の偏差値や入試対策についてご紹介します。甲府東高校の特徴は、通学の利便性や部活動の充実さ、進路実績などなどあらゆる面で成果を出している高校の一つであり、中でも「オープンスクールがおもしろい」と受験生に興味を湧かせてくれる高校となってます。そのため毎年トップクラスの人気を誇る高校となっております。
甲府東高校の偏差値と合格点の目安

甲府東高校は普通科と理数科の2つの学科があります。それぞれの学科の偏差値と合格点の目安は以下の通りです。
普通科
- 偏差値:60
- 合格点:380点
理数科
- 偏差値:65
- 合格点:425点
※上記の数字は、合格者の点数を基にしたB判定相当(合格率60%~80%)の点数となります。年度により変動しますので、目安としてご覧ください。
甲府東高校の進路実績
2023 | 2022 | 2021 | |
---|---|---|---|
国公立 | 117 | 105 | 131 |
私立 | 201 | 240 | 194 |
どの年度を見ても100名以上の国公立大学の合格、200名前後の私立大学の合格実績を持っています。
国公立大学では、主に地元山梨の大学(山梨大学、山梨県立大学)の進学が強く、東京大学を始め、東北大学や千葉大学、筑波大学、名古屋大学など、難関国公立への進学実績もあります。
私立大学につきましては早慶やGMARCHを中心に私立難関大学への進学実績を持っております。
甲府東高校の入試情報
前期募集選抜方法
出願の条件
普通科A
本校での学習に適応できる学力を有し、中学校において生徒会本部役員等としてリーダーシップを発揮しその中心として活動し、入学後はその経験を生かし、本校発展のために尽力しようとする強い意欲のある生徒
普通科B
本校での学習に適応できる学力を有し、スポーツ分野において、個人または団体の中心として優れた実績または能力を持ち、入学後もその活動を継続することにより、本校の部活動を高めようとする強い意欲のある生徒
理数コース
強い学習意欲を有し、特に理数科目に関して深い興味・関心または能力を持ち、入学後も意欲的に学習活動に取り組むとともに、将来は科学や技術・医療等の発展等に貢献したいと考えている生徒
面接
実施のねらい
- 高校生活に対する意欲などとともに、中学校における活動などについて確認する。
- 「志願理由書」の内容についても確認する。
実施形態等
個別面接
検査時間
15分程度
検査内容
特色適性検査
時間:70分程度
特技
関係書類による書類審査など
普通科A
調査表 | 面接 | 所見 | 特色検査 | 特技 |
30 | 30 | 5 | 35 | – |
普通科B
調査表 | 面接 | 所見 | 特色検査 | 特技 |
30 | 30 | 5 | – | 35 |
理数コース
調査表 | 面接 | 所見 | 特色検査 | 特技 |
40 | 20 | 5 | 35 | – |
後期募集選抜方法
学力検査
検査日:2025年3月5日(水)
選抜方法
- 調査書の記録及び学力検査または追検査の成績を総合判定し、選抜する。
- 判定に当たっては、調査書の記録と学力検査または追検査の成績を同等に扱う。
応募倍率
2025年募集人数
普通科
募集人数:228
前期枠:10%以内
年度 | 前期 | 後期 |
---|---|---|
2024 | 1.91 | 1.05 |
2023 | 1.96 | 1.16 |
2022 | 1.79 | 1.04 |
理数科
募集人数:40
前期枠:10%以内
年度 | 前期 | 後期 |
---|---|---|
2024 | 1.00 | 1.08 |
2023 | 2.75 | 1.58 |
2022 | 1.25 | 1.50 |
参考:https://czemi.benesse.ne.jp/open/nyushi/exam/19/rate/index_ka.html
以上が入試の詳細となります。
前期試験では条件Aが学業における成績優良者の選抜方式、条件Bがスポーツや芸術における成績優良者の選抜方式となってます。
なお、条件Bにおける対象の部活動は、野球部、サッカー部、テニス部、陸上部、水泳部(水球競技に限る)となります。
なお、前期募集の調査書についてですが、第1学年から第3学年までの必修9教科の成績評定が評価の対象となりますが、学年ごと・科目ごとに比率が決まっています。
普通科も理数コースも配点に傾斜がかかります。3年生の内申点が特に大事だということを覚えておきましょう。前向きに捉えるのであれば、1年生の成績が優れなくても、2年生・3年生から挽回できる可能性が十分にあるということです。
【普通科A・普通科B】
・各教科は同等に扱います
・1学年の評定、2学年の評定、3学年の評定の比は、1:2:3とします
【理数コース】
・各学年とも数学、理科、英語の評定を2倍、その他の教科の評定を1倍とします
・1学年の評定、2学年の評定、3学年の評定の比は、1:2:3とします
応募倍率について見ていきましょう。
前期募集も後期募集も定員を割った年がほとんどない人気の高校となっております。特に前期募集は、毎年2倍近い倍率となっております。応募を考えている場合は、自分の内申点を考慮して、学校や塾の先生としっかり話し合った上で受験するようにしましょう。
甲府東高校の入試対策

学科ごとに合格点の目安が異なりますので、普通科と理数科に分けてご紹介します。
普通科
普通科の合格点は380点です。
年度によって合格点は上下しますので、高校入学後のことを考えて5科目合計で400点取れるように各教科の目標点を作成しましょう。基準は全教科80点です。
目標作成参考例(文型科目特化型)
数学 | 英語 | 国語 | 理科 | 社会 |
70点 | 90点 | 90点 | 70点 | 80点 |
目標作成参考例(理系科目特化型)
数学 | 英語 | 国語 | 理科 | 社会 |
90点 | 75点 | 80点 | 85点 | 70点 |
理数コース
理数コースの合格点は420点です。年度によって合格点は上下しますので、高校入学後のことを考えて5科目合計で440点を目標にしましょう。1教科平均88点となりますので、苦手な科目でも最低80点以上は必要になるでしょう。すべての科目で高得点を求められるので、得意科目を伸ばす学習も大事ですが、なにより苦手科目を克服する学習が大事になります。
教科ごとの対策
数学
80点以上を目標にする場合
まずは大問1・2の小問集合の正答率を上げましょう。小問集合問題は、後半の空間図形や関数の問題と配点がほとんど変わりません。80点以上取るためには、ここの正答率をできるだけ100%に近づけましょう。
基礎の復習が完璧になったら、連立方程式・関数の文章問題、規則性の問題、平面・空間図形の基礎をおさらいしましょう。大問3以降で頻繁に出題される範囲です。大問5・6の最終問題は正答率が5%を下回る難問が出題される場合がありますので、無理に解こうとせず、その分の時間を見直しに使うようにしましょう。
90点以上を目標にする場合
毎年、大問5・6では関数と空間図形の問題が出題されることが多いです。高得点を取るためには、一次関数・二次関数の図形、面積問題を多く対策しておきましょう。また、空間図形・平面図形の対策として、合同・相似の復習、体積や線分の比について理解を深めておきましょう。
英語
80点以上を目標にする場合
山梨県高校入試の英語は、大問1~3がリスニング、大問4~5が長文と毎年同じ形式になっています。大問1~3のリスニングは毎年正答率が高く、進学校を狙う場合は落とせない問題です。普段から英語の音声を聞き、長文を自分でも読むことで、耳と口と目でリンクさせて慣れるようにしましょう。
また、大問4の長文は穴埋め問題や並び替え問題など、比較的に答えやすい設問が多いのが特徴です。200語ほどの取り組みやすい英語長文を多くこなし、速読と単語力を身につけましょう。
90点以上を目標にする場合
大問5は本文の流れが頭に入っていないと解けません。中3の秋以降はひたすら長文演習を行い、400語以上の難しい長文を時間を計って解きましょう。また、英作文問題の対策として、日→英問題も対策しておきましょう。「文法の意味が分かる」のと「実際に文が書ける」のは大きな違いがあります。英作文で実際に使用する文法はそこまで多くないので、英作文で使いやすい文法を覚えて使い慣れた武器を用意しておくことが英作文のコツです。
国語
80点以上を目標にする場合
配点の半数以上を占めるのが現代文の問題で、選択問題と記述問題で形成されています。国語は昔から本を読んでいて、活字に触れている時間が長いほど読解力が増します。しかし、公立入試問題であれば、ほとんどの答えは本文で記述されているので、読書量が足りていなくてもコツをつかむだけで解けるようになります。例えば、選択問題では消去法で答える方法を身に着けると誤答を選ぶことが減ります。記述の問題は一見難しそうですが、ほとんどの場合は本文の言葉を切り抜いて文章を作成します。塾や学校の先生から解法のコツを教えてもらい、その後はできるだけ多く演習をこなしましょう。
90点以上を目標にする場合
上記の対策に加え、作文問題を先生に見てもらい、入試の作文のコツをつかみましょう。原稿用紙の正しい使い方や、文体の統一・誤字脱字・文法上の誤りがないか、具体的な経験が書かれているか、各段落で条件に従った内容で書かれているか、など、作文には添削される項目が決まっています。英作文や数学の説明問題もそうですが、自分で採点すると、本当は減点されるべき所に気づかないで正解としてしまうことがあります。
理科
80点以上を目標にする場合
80点以上の高得点を狙う場合、苦手な単元を残すことは厳禁です。全単元を満遍なく復習しておきましょう。その上で、近年の出題実績から頻出の単元を優先的に対策しましょう。直近4年間の山梨県高校入試の傾向では、運動と仕事、状態変化、化学変化と質量、前線と天気などが多く出題されています。
90点以上を目標にする場合
正答率の高い暗記問題は正解できたとして、如何に計算問題が解けるかで差が付きます。運動と仕事量、化学反応の物質量、湿度、地震、電流と磁界、密度と濃度など、思考力が問われる問題は優先的に対策しましょう。多くの単元で思考力問題がありますが、出題パターンはほとんど決まっています。先生に相談して、頻出問題を多く対策しておきましょう。
社会
80点以上を目標にする場合
地理・歴史・公民が均等に出題されます。全範囲を満遍なく総おさらいしましょう。
資料をもとに問題が出題されることが多いので、教科書や資料集に掲載されている絵や写真、グラフなども合わせて記憶すると入試問題に対応しやすくなります。
90点以上を目標にする場合
地理の「資料の読み取り」「地域の特色の説明」、歴史の「歴史では同年代に起こった出来事を問われる問題が多いので、年表を使いながら歴史の流れを把握しておきましょう。
地理や公民では、近年話題になった時事に関連した内容が出題されることがあります。中学生の間はテレビや新聞で社会的関心が高い事象も意識しておきましょう。
まとめ
今回は、甲府東高校の偏差値と入試対策についてご紹介いたしました。甲府東高校は県下有数の進学校です。
特に県内の高校と比較すると倍率が高い傾向にありますので、合格を手にするためには一人ひとりに合った学習方法で対策を進めていく必要があります。勉強の難しい所は、課題がそれぞれ異なることです。計算ミスをしてしまったり、暗記が苦手だったり…。
また、教科ごとの対策でご紹介した通り、難関校を目指すのであれば、「国語の作文」「英作文」「数学の説明・証明」「理科・社会の記述問題」など、一人では対策が難しい内容もあります。
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