こんにちは!東京で個別指導の学習塾を運営しているSEED進学会の小泉です。
この記事では、東京都八王子市にある片倉高校の偏差値や入試対策についてご紹介します。片倉高校は部活に勉強、文武両道を目指す人にお勧めの高校です。特にサッカー部や野球部は毎年高成績を収めており、都立高校の中では1,2を争うトップレベルの強豪校です。学習面では、英語と数学では習熟度別授業を取り入れ、一人一人に合った課題を少人数で取り組み、2学年では必修選択科目のなかから必要な科目を選択できるなど、自己の進路に合わせた学習が可能です。
また、都立高校唯一の美術系コースがあり、1年生からハイレベルな専門技術が学べます。
片倉高校の偏差値と合格点の目安

片倉高校は普通科と造形美術コースの2つの学科があります。偏差値と合格点の目安は以下の通りです。
普通科・造形美術コース共通
- 偏差値:51
- 合格点(1020点満点):570点※
- 合格点(学力検査500点満点):285点※
※上記の数字は、合格者の点数を基にしたB判定相当(合格率60%~80%)の点数となります。年度により変動しますので、目安としてご覧ください。
片倉高校の進路実績
2025 | 2024 | 2023 | |
---|---|---|---|
四年制大学 | 142 | 150 | 143 |
短期大学 | 10 | 12 | 17 |
専門大学 | 80 | 79 | 95 |
就職 | 8 | 16 | 20 |
私立大学への進学が最も多くの割合を締めます。進学先の偏差値は様々ですが、帝京大学や国士舘大学など、「大東亜帝国」と呼ばれる大学群へ多くの合格者を輩出しており、中央大学などのGMARCHと呼ばれる難関大学にも毎年合格者を出しております。
また、2025年度の四年制大学への合格者142名の内、67名が指定校推薦での進学です。推薦枠も多いので、推薦での大学進学を考えている中学生にお勧めの高校と言えます。
片倉高校の入試情報
推薦に基づく選抜方法
一般推薦
配点
学科 | 推薦形態 | 調査表 | 作文 | 面接 | 実技試験 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|
普通科 | 一般推薦 | 450点 | 350点 | 100点 | ー | 900点 |
スポーツ推薦(その他) | 450点 | ー | 400点 | 200点 | 1050点 | |
スポーツ推薦(吹奏楽) | 450点 | ー | 200点 | 400点 | 1050点 | |
造形美術コース | ー | 360点 | ー | 140点 | 500点 | 1000点 |
実技検査
学科 | スポーツ | 検査内容 |
---|---|---|
普通科 | 硬式野球 | ①キャッチ・スローイング ②ノック ③バッティング |
サッカー | ①パス&コントロール ※ゴールキーパーはゴールキーピング ②ボールキープ ③ドリブル ④ゲーム形式 | |
陸上 | ①メディシンボール3㎏投げ(前投げ及び後投げ) ②立ち五段跳び ③50mダッシュ(スターティングブロック使用) | |
吹奏楽 | 任意の管楽器、打楽器(マリンバ、スネアドラム)、コントラバスの演奏 | |
造形美術コース | ー | 鉛筆による素描(2時間) |
学力検査に基づく選抜方法
学力検査
検査日:2026年2月20日(金)
選抜方法
普通科
項目 | 満点 |
---|---|
学力調査 | 700点 |
調査書 | 300点 |
ESATーJ | 20点 |
計 | 1020点 |
※調査書は5段階評定を用い、学力検査を行わない教科の評定は2倍
造形美術コース
項目 | 満点 |
---|---|
学力調査 | 700点 |
調査書 | 300点 |
ESATーJ | 20点 |
実技検査 | 1000点 |
計 | 2020点 |
※調査書は5段階評定を用い、学力検査を行わない教科の評定は2倍
応募倍率
2025年募集人数
普通科
学力検査:189名
推薦:48名
造形美術コース
学力検査:56名
推薦:24名
倍率
普通科
年度 | 推薦 | 学力検査 |
---|---|---|
2024 | 3.63 | 1.22 |
2023 | 4.96 | 1.57 |
2022 | 3.04 | 1.25 |
造形美術コース
年度 | 推薦 | 学力検査 |
---|---|---|
2024 | 3.04 | 1.18 |
2023 | 2.92 | 1.30 |
2022 | 3.04 | 1.38 |
参考:https://www.metro.ed.jp/katakura-h/guide/
以上が入試の詳細となります。
スポーツ推薦は硬式野球、サッカー、陸上、吹奏楽部のみ募集しております。学科やスポーツにより配点が大きく異なります。それにより、調査書の成績を上げるために学校のテスト対策に力を入れるべきか、実技試験の点数を上げるために時間を割くべきか、対策方法が異なります。希望の学科やスポーツの配点をしっかり確認しておきましょう。
次に応募倍率について見ていきましょう。
過去数年間を遡っても、推薦に基づく選抜方法は倍率が3倍前後と高い数値を推移しております。学力検査に基づく選抜方法でも、都立平均の1.3倍を上回る年度が多い、人気の学校と言えます。特に学力検査での応募を考えている場合は、前述の合格点より高い点数を目標にしましょう。
片倉高校の入試対策

5科目の合格点は285点です。調査書や年度によって合格点は上下しますので、高校入学後のことを考えて5科目合計で300点は取れるように各教科の目標点を作成しましょう。基準は全教科60点です。
目標作成参考例(文型科目特化型)
数学 | 英語 | 国語 | 理科 | 社会 |
45点 | 70点 | 75点 | 50点 | 60点 |
目標作成参考例(理系科目特化型)
数学 | 英語 | 国語 | 理科 | 社会 |
75点 | 50点 | 60点 | 70点 | 45点 |
教科ごとの対策
では目標点毎にどういった対策をすれば良いかを見ていきます。
数学
60点以上目標
まずは大問1の小問集合の正答率を上げましょう。小問集合問題だけで46点分の配点がありますので、60点以上取るためには、ここの正答率をできるだけ100%に近づけましょう。毎年必ず出題されているのは、正負の数の四則演算、文字式の計算、展開、一次・二次・連立方程式、円周角、作図です。加えて確率、箱ひげ図、資料の整理、関数の基礎などが出題されるので、幅広く基礎の復習をしておきましょう。
70点以上目標
大問2は規則性の問題、大問3は関数、大問4は平面図形、大問5は空間図形と、毎年ほとんど同じ形式で出題されています。基礎の復習が完璧になったら、関数、平面図形、空間図形を中心におさらいしましょう。規則性の問題は一人での対策が難しい分野になりますので、先生に指導してもらいながら類推問題に数多く挑戦しましょう。大問4・5・6の最終問題は正答率が5%を下回る難問が出題される場合がありますので、無理に解こうとせず、その分の時間を見直しに使うようにしましょう。
英語
60点以上目標
都立入試の英語は、大問1がリスニング、大問2~4が長文と毎年同じ形式になっています。大問1のリスニングの選択問題は毎年正答率が高く、60点以上を狙う場合は落とせない問題です。普段から英語の音声を聞き、長文を自分でも読むことで、耳と口と目でリンクさせて慣れるようにしましょう。音読練習をしておくことでESAT-J対策にもつながります。 長文では、並び替えや穴埋め問題も出題されます。基本の文法や熟語を必ず復習しておきましょう。
70点以上目標
大問2の長文は図や表を見ながらの物語形式です。大問3の長文は穴埋めなど、比較的に答えやすい設問が多いのが特徴です。文法や熟語を復習してから、200語ほどの取り組みやすい英語長文を多くこなし、速読と単語力を身につけましょう。すべての単語の意味が理解できなくとも、重要なキーワードを見逃さず、文の流れを理解できるようになることが重要です。
国語
60点以上目標
大問1で漢字の読みと書きが出題されます。各5問ずつ、計20点分の配点がありますので、ここで失点をしないよう、3年間分の漢字を復習しておきましょう。また、毎年受験生が持て余すのが大問5の古文です。文法より物語の内容を問う問題が多いので、重要単語の暗記や現代仮名遣いへの変換を練習し、文全体の内容を理解できるようにしておきましょう。
70点以上目標
配点の半数以上を占めるのが現代文の問題です。国語は昔から本を読んでいて、活字に触れている時間が長いほど読解力が増します。しかし、都立入試問題であれば、ほとんどの答えは本文で記述されているので、読書量が足りていなくてもコツをつかむだけで解けるようになります。例えば、選択問題では消去法で答える方法を身に着けると誤答を選ぶことが減ります。塾や学校の先生から解法のコツを教えてもらい、その後はできるだけ多く演習をこなしましょう。
理科
60点以上目標
高校入試の理科の多くは暗記問題です。暗記問題は毎年正答率が高い傾向にあります。まずは全範囲の用語の確認、実験の結果や操作の理由などをしっかり確認しましょう。特に植物と動物、生物の体のつくり、地球と宇宙の分野は、思考力問題がほとんど出題されないので、正答率を上げやすい分野になります。
70点以上目標
70点以上の高得点を狙う場合、苦手な単元を残すことは厳禁です。全単元を満遍なく復習しておきましょう。その上で、近年の出題実績から頻出の単元を優先的に対策しましょう。都立入試の理科は出題直近4年間の傾向では、運動と仕事、状態変化、化学変化と質量、前線と天気などが多く出題されています。
社会
60点以上目標
説明問題や読み取り問題を除き、社会の問題の大半は暗記力が問われます。暗記が苦手な場合は、ただ教科書や参考書を読んでいるだけでは頭に入ってきません。「とにかく問題を多く解く」ことがコツです。アウトプットすることで初めて定着するので、本番で「復習したけど思い出せない」という事態を防げます。問題文の単語を少し見ただけで答えが思い浮かぶレベルまで演習をこなしましょう。
70点以上目標
地理・歴史・公民が均等に出題されますので、全範囲を満遍なく総おさらいしましょう。
資料をもとに問題が出題されることが多いので、教科書や資料集に掲載されている絵や写真、グラフなども合わせて記憶すると正答率が低い問題にも対応しやすくなります。
まとめ
片倉高校は倍率の高い人気の高校です。
合格を手にするためには一人ひとりに合った学習方法で対策を進めていく必要があります。勉強の難しい所は、課題がそれぞれ異なることです。計算ミスをしてしまったり、暗記が苦手だったり…。
また、教科ごとの対策でご紹介した通り、「国語の作文」「英作文」「数学の説明・証明」「理科・社会の記述問題」など、一人では対策が難しい内容もあります。
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